一人暮らしをするということは、ひとり力を磨くことになります。ひとり力とは、一人でも生きていける力。それは金銭的にも、精神的にもです。
僕は高齢者福祉の仕事をしていたので、一人暮らしの高齢者と接することが多くありました。結婚して子供が出来て、いわゆる普通の幸せな人生を送ってきたであろう人も、一人で生活している場合があります。
長く生きていくと、失うものが増えていく
長く生きていくと、失くしていくものが多くあります。
それは健康であったり、妻または夫であったりします。年齢が高くなり90歳ともなれば、子供が先に亡くなることも珍しいことではなくなります。そんな時に、あなたは一人暮らしになる可能性が高いわけです。
一人暮らしの経験があれば、またあの生活に戻ればいいだけでしょと思えるのではないでしょうか。一人暮らしの良い面、悪い面を理解していたら、単に悲観することもないし、逆に、自由な生活が始まる喜びもあるかもしれません。
今家族と一緒に住み、幸せな生活を送る人に、無理に一人暮らしをしろというわけではありません。人生の終わりの時期には、一人になる人も意外と多いという話です。
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コミュニケーションが大切
一人の生活には、コミュニケーションをとる相手がいるという事は重要です。
それは、生活の意欲、活動のきっかけ、心の拠り所にもなる重要なセーフティーネットです。
普段通う、お店の店主と話をすることや、好きな人との短い電話での会話が、あなたの時間を充実したものにしてくれます。今のうちから、友人や行きつけの店など、家族以外の付き合いもしておきましょう。
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適度な距離が良い
付き合い方というものも考えなければいけません。自分の用事に付き合わせたら、次は相手の用事に付き合うなど、一方的にならないこと。こんなにしてあげたのに、相手はこれしかしてくれない。こんな気持ちになるようだと、楽しくありません。適度な距離感を持つことが付き合いのコツになります。
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お金の面でも、早いうちから一人暮らしをしていれば、無駄な事にお金をかけない、メリハリのある金銭感覚が養われます。自分が価値を感じないことには、とことんケチになる。そのかわり使いたい物には惜しげも無く使う。そんなメリハリをが出来たら理想的ですね。
ひとり力を磨きましょう
人間はみんな最後は一人とも言われます。
それまでに築いた人とのつながりが、その時に活きてきます。
家族を作り、また一人になる時がきたら、前向きな一人暮らしを送れるように、ひとり力を磨いてみてはいかがでしょうか(^^)